◆タイ商工会議所大学(UTCC):タイの中小企業の多くが倒産寸前の可能性を示唆◆
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タイ商工会議所大学(UTCC)が26日に公表した調査で、同国の中小規模企業(SME)の多くは、新型コロナウイルス感染症拡大(世界的大流行)の影響による収入減・コスト増、手元資金不足に苦しんでおり、ほぼ倒産状態に陥っている可能性があることを明らかにしました。
タイには300万社前後の中小企業があり、国内総生産(GDP)の約40%を占めるとともに、1,500万人の雇用があることから、経済の主要な原動力となっています。
調査に応じた中小企業等の過半数は、来年の経済成長率を1〜2%と予想。過半数が、「かなり」、または「非常に高い」確率で廃業する見通しにあり、生き残るにはより多くの手元流動性資金が必要と回答しているとのこと。
タイ商工会議所大学(UTCC)のタナワット学長は、記者会見で「今日の中小企業は明らかに瀕死の状態にある。支援がなければタイ経済の回復ペースは鈍くなるだろう」と述べました。
調査によると、倒産リスクが高い中小企業は主にサービス・貿易・工業部門に分類される企業とのこと。タナワット氏は、政府は速やかに企業と雇用を支援し、最大3兆バーツ(GDPの20%:日本円で10兆円規模)に相当するナイトビジネスの再開を可能にするべきと指摘しました。