◆岐阜商工会議所：「商工会議所は何をする組織？」に回答。使わないと損！？◆
スポンサードリンク
概ね各市町村単位で点在する「商工会議所」という組織について、まだその実態が分かっていないという声が多いと言います。今回は岐阜商工会議所において、実際に同様のご質問があり、常務理事が回答しています。
Ｑ.職場の近くに岐阜商工会議所があります。県内でも各地に商工会議所がありますが、改めて考えてみると、普段はどんな活動をしているのかよく分かっていません。身近にありながら遠い存在だと思ってしまいます。商工会議所は何をしているところなのでしょうか、教えてください。（岐阜市・30代女性）
A.地域の個人事業者や中小企業等の経営支援
岐阜商工会議所の河尻満常務理事に、商工会議所の成り立ちから役割について聞いてみました。
世界最古の商工会議所は、フランス・マルセイユで1599年、商人で組織されたギルド（組合）によって設立された「商業会議所」だと言われています。日本では、外国との不平等条約を改正することなどを目的に、経済界の意見をまとめる組織として、1878年に東京などで商法会議所が設立されたのが始まりです。現在は商工会議所法に基づいて運営され、全国に515の商工会議所があります。（しかしながら、人口減少や会議所における会員数の減少を背景に、統廃合が進んでいる実態もあります）
商工会議所は地域の個人事業者や中小企業に対し、地域経済の発展や社会福祉の増進などのサービスを提供しています。「国の支援金や制度に関する質問などに対し、会員、非会員を問わずにワンストップで対応している。今年は新型コロナウイルスに関する各種支援策の説明を積極的に行っている」と河尻さん。岐阜商工会議所ではほかにも、テークアウトできる岐阜市内の店舗を紹介するウェブサイト「ウチ店（みせ）」を新たに立ち上げたり、名産品の鮎菓子を一堂に集めたイベント「鮎菓子たべよー博」を毎年開催したりしています。
地域経済をけん引するための道路網のさらなる整備や企業経営者の後継者問題も大きな課題です。河尻さんは「県内15の商工会議所が力を合わせ、国への要望活動や事業承継支援などに取り組んでいきたい」と力を込めます。
