◆大阪府:商工会議所の集団接種「飲食限定で集団接種へ」◆
大阪商工会議所(以下:大商)の尾崎会頭は18日、大阪市内での会見で「市内の飲食業などに限定し、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を7月12日より行う」旨を発表しました。打ち手が確保できないなどの課題を抱えた中小・小規模事業者の接種を支援する狙いです。しかしながら対象が飲食業に限られている上、大規模な接種会場を用意するわけでもない為、多くの中小企業が取り残されるのではとの懸念が寄せられています。
大商の集団接種の対象は6,000人(12,000回分)で9月末まで実施。大規模接種会場は設けず、協力に同意した医療機関内で行う予定です。希望店舗は組合などを通じて募り、大商会員でなくても良いこととしています。大商関係者は「製造業などは、同時に進む自治体の接種でカバーされることに期待したい」としている。
政府は今月初め、経団連や日本商工会議所など経済団体に職場接種への協力を要請。今月21日には大企業での接種が始まりますが、打ち手となる産業医などの確保が難しい中小企業をめぐって、政府は商工会議所等に共同接種会場の設置などを求めていました。
これを受け東京商工会議所は10日、中小企業などへのワクチン共同接種を7月上旬に始める方針を表明しました。大規模会場として東京都千代田区の本部内を使い、飲食のほか観光、宿泊なども対象とする予定です。経済同友会も中小企業やベンチャー企業向けの集団接種を検討すると発表しています。
これに対して、大商の方針表明や対応が遅く、対象も狭いとの批判が上がっているのも実情。大商会員の製造業関係者は「不特定多数の人と接触する飲食業を優先することは理解できるが、われわれの営業職も多くの人に接する。業種によって分けない方法もあってよかったのでは」と不満を口にします。
この関係者は「ノウハウがないので加盟する大阪商工会議所に期待したが、ホームページなどで明確な指針が示されなかった。動きが鈍い」と述べています。
ソフトウエア開発、プロアシスト(大阪市)は、食品・衛生用品などを製造販売するサラヤ(同)と連携し、7月5日からサラヤが運営する歯科医院で従業員の接種を始める予定です。プロアシストの生駒京子社長は、府から1,000人以上でなくてはできないといわれたが、従業員が1,000人に満たない企業への支援策が示されず困ったといいます。
「相手企業を見つけてようやく実施できることになった。医師の確保も容易ではなく、社員が通う病院のかかりつけ医に頼み、何とか協力を取り付けた」としています。
◆あの人の仕事を覗いてみた!~商工会議所(商工会)編~◆
「あの人の仕事を覗いてみた!」の第1段目となる今回、ご紹介する仕事は「商工会議所(商工会)」について記載したいと思います♪
各市町村に点在する行政団体(機関)でありながら、そこで働く職員の仕事や過ごし方が知られていないなーと思い、初投稿に選出しました。
- 商工会議所(商工会)って、何するところ?
- 職員の1日の過ごし方に迫る!
- 必要のスキル・資格について
■商工会議所(商工会)って、何するところ?
商工会議所とは、国(行政)に近い非営利の経済団体の一つに位置付けられます。商工会議所法という根拠法に基づき、国内の企業と地方を活気づけることを目的に組織されています。
商工会議所は会員制の組織です。会員に対しては幅広いサービス(経営相談・低額保険・退職金共済等)を提供し、会員から徴収する会費が主たる収益源となっています。
各地の拠点では、地域振興(イベント・催事等)や、地域の個人事業者や中小企業に対しての経営相談や、企業同士の交流会の仲介等、さまざまなサービスを提供しています。
■職員の1日の過ごし方に迫る!
さて、そこで働く職員の方々は、いったいどのような1日を過ごしているのか、覗いてみましょう!
●9:00「始業」-12:00
全国の商工会議所・商工会は、概ね9:00(始業)-17:15(終業)で営業しています。対峙するお客様は会員・非会員(いずれも経営者や幹部クラス)問わず、アポイント無しで来所されることも少なくありません。
午前中は比較的ゆっくりしており、メールチェックや全国の商工会議所向けの共有掲示板等を確認して、情報整理を行います。
●12:00「ランチタイム」
就労時間上、休憩時間は45分であることがほとんど。お弁当や通勤時に購入でもしていない限りは、近くの売店やお店に急いで向かうことも珍しくありません。
貴重なランチタイムは、案外余裕のない休憩です。また地域によっては職場近くに「会員となっている飲食店等」もあるため、会員事業者への売上貢献という名目でお店を選ぶこともあるのだとか。
●13:00-17:15「終業」(平均相談件数は1~3件)
事業者とのアポイントは、14:00以降で取ることが多かったように思います。(飲食店はランチタイム終了後ですし、業界によっては比較的都合がつきやすい時間なのかもしれません)
最近ではコロナ関連の影響で経営が悪化している事業者も多く、補助金・給付金等の申請相談や事業計画書の作成支援対応を行っているのだとか。商工会議所(商工会)に勤める職員は、日商簿記検定2級が採用要件になっていることが多く、財務・経営の知識が豊富であるため、経営改善にかかるアドバイスを無料で受けることができます。
例えば開業相談・税務相談にも、わざわざ税務署に足を運ばずとも、商工会議所(商工会)で悩みが解決できます。職員はこれらの知識を保持していなければ相談対応ができないため、日々研鑽と努力する姿勢が求められているというわけです。
■必須のスキル・資格について
この仕事では、多様な経営相談等を受けることが多いため、幅広い知識とノウハウが求められます。最低限募集に必要とされる資格等は、以下の通りです。
➢融資や経営相談等の際に、生かされます。実際に財務諸表から経営改善が必要なポイントを明示し、伴走支援に取り組みます。
➢経営を網羅的に、かつ客観視し、最適な経営改善提案を行う際に生かされます。
➢事業者が小売業の場合、ディスプレイ設計や単価UPの為の動線確保等、改善提案を行う際に生かされます。
いかがでしたか?今回初めての仕事紹介でしたが、引き続きジャンルを問わずアップして参ります。ご参考になれば幸いです。
◆水戸商工会議所(茨城県):「おもてなしセミナー」開催!〜111カ国旅した奥平さんに聞く、感謝の気持ち〜◆
水戸商工会議所が3月6日、トラベルジャーナリストの奥平正和さんを講師に招き「水戸おもてなしセミナー2021 今こそ見直す日本の良さと異文化交流」を開催しました。
本セミナーは水戸商工会議所主催のおもてなし向上事業の一環。水戸の歴史・文化などの知識を問う「水戸歴史文化検定」合格者を対象に「おもてなしセミナー」を行いました。
同検定に合格し、セミナーを受講後に申請すると「水戸おもてなしマイスター」の認定を受けることができます。
当日は、父の死をきっかけに「後悔しない生き方をしよう」と決め、オートバイと自転車で世界111カ国19万キロを走破したトラベルジャーナリストの奥平正和さんが講演。
講演では、海外での体験談や海外を旅することで感じたという日本の良さ、海外で受けたおもてなしのエピソードを中心に、自身の経験から生まれた考え方などを話されました。
「旅を通して、あらためて日本の文化、言語、治安、歴史、食などの良さを感じた。日本はとても恵まれている国」と奥平さん。
「心のあり方が変わればものの見方や考え方が変わり、その価値観によって体験も変わる。接する人に敬意を払い、感謝の気持ちを持って誠心誠意接することが大切」と話します。
「日本は世界の中でもあこがれられている国。おもてなしの心は、もともと息づいている。謙虚に笑顔で迎え、その国の言葉であいさつするだけでも十分。いつも通り持っている心でおもてなしをすることで、したことはちゃんと返ってくる」とも。
セミナーを受講した水戸市内の中学1年生徒は「その国の言葉を知らなくても、笑顔でポジティブな気持ちを持って接することが大切なのだと感じた。今後、水戸のおもてなしマイスターになったら、奥平先生の話で学んだポジティブな精神で、水戸の歴史や文化、良さを水戸に来てくれた人に伝えていきたい」と笑顔を見せました。
次回の「水戸おもてなしセミナー」開催は5月ころ、「水戸歴史文化検定」実施は12月ころを予定しています。
◆茅野商工会議所(長野県):テイクアウト紹介マップを制作!事業者の販路拡大へ◆
茅野商工会議所(長野県)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける会員飲食店を支援する事業の一環で「テイクアウトちのMAP」を作成しました。「テイクアウトちの」事業に登録し、テイクアウトやデリバリーを実施している茅野市内中心の112店を掲載。
本事業は近日中に同市内全戸のほか、諏訪市、富士見町、原村の一部世帯に直接配達するポスティングで届けられます。地元飲食店の売り上げ増加につなげたいと活用の呼び掛けが進められているとのこと。
飲食店応援企画の第3弾で、見開きB3判に店舗位置を落とし込んだ地図と共に各店の住所や電話番号、テークアウトの主な商品を価格と共に紹介。112店のうち33店はデリバリーを行っており、車のマークを付けて周知しています。
ポスティングに商工会議所会員事業所への送付分を加えて2万6,000部余を配布する見通し。併せて店舗内に置くミニのぼり旗やQRコードを読み取ると「テイクアウトちの」のホームページが見られる名刺サイズのPRカードを作成。茅野市内金融機関や市役所、公立諏訪東京理科大学などにも配布されました。
商工会議所は「新型コロナ第3波の影響で来店客が少ない。テイクアウトマップなどを通じて地元飲食店をPRしたい」としています。
◆庄川町商工会青年部(富山県):ゆるキャラ考案と食文化の発信へ始動◆
砺波市の庄川町商工会青年部が、「庄川鮎(あゆ)」をモチーフにしたゆるキャラ「あゆ夢(む)くん」と「あゆっピーちゃん」を考案しました。同青年部の飯田哲弘部長らが28日、道の駅庄川で正式に発表したとのこと。
本ゆるキャラは”庄川町出身のアユの妖精”という設定で、「あゆ夢くん」は着ぐるみも用意して、県内外のイベントで地元の食文化を発信する予定です。漫画家の近川恭子さん(46)=同市庄川町示野=がデザインしました。
「くりっとした大きな目と黄色のひれを持つ庄川鮎の特徴を際立たせ、体は目を引く緑とピンクを使った。名前は庄川小3年生41人から募集した」と近川氏。
青年部は8月の地域祭事”庄川水まつり”などでアユの塩焼きを販売する際に着ぐるみを登場させる予定です。商工会女性部は新商品「ゆず味噌ジェラート」のPR動画に使うとのこと。「あゆっピーちゃん」はチラシやWEBで活用するなど、地域の魅力をゆるキャラを通して積極的に発信していくとのことでした。
◆熊本商工会議所(熊本県):県独自緊急事態宣言での減収企業8割!〜新型コロナ調査〜◆
熊本商工会議所は、熊本県独自の新型コロナウイルス緊急事態宣言が会員企業に与えた影響調査結果をまとめました。宣言期間中の1月後半の売上高が前年同期より減少したとする企業の割合は8割近くに上り、熊本市中心部への影響がより大きかったとのこと。
調査は2月5~8日にインターネットで実施。391社(うち上通、下通、新市街周辺の市中心部が104社)が回答しました。
1月後半の売り上げが前年同期に比べ減少した割合は全体で78%。エリア別では市中心部が85%、中心部以外は75%となりました。売り上げが半分以下になった割合は45%で、中心部が59%、中心部以外が40%。
同会議所は「中心部ほど人出の減少が大きかったためではないか。酒類を提供する飲食店が多い影響も出た」と予測。
県独自の緊急事態宣言は1月14日から2月17日までの期間に出され、1月18日から2月7日は県内すべての飲食店に営業時間の短縮を要請。8日以降は熊本市中心部の酒類提供店に限って時短要請を継続しました。
◆児島商工会議所(岡山県):「こじまお! さんぽラリー」開催◆
”倉敷市立ち上がろう!「まち活」応援事業”として、児島商工会議所(岡山県)で運用中のポータルサイト「こじまさんぽ」に、新設デジタルマップ機能を連動させることで、その機能を使用しスタンプラリー「こじまお! さんぽラリー」を実施いたします。
※本事業は新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえで実施いたします。
当所運営サイト「こじまさんぽ」に、プラチナマップ機能を導入。プラチナマップは1つのマップの中に、あらゆる情報を集約することができ、GPS連携で現在地から近いスポットが一目瞭然となります。
地図上に鉄道、バスや船等の運行情報がリアルタイムで表示できるため、土地勘がない場所でも、だれでもわかりやすくそのエリアの紹介が可能です。この機能を導入することで、地域住民や観光客に対し、地域の魅力発信を行います。
またデジタルマップ内において、令和3年2月20日(土)~3月7日(日)の期間、スタンプラリーを実施いたします。参加店舗は倉敷市の取組宣言実践事業者に限り、密をさけるための感染対策として、混雑情報システムも導入するなど「安心・安全」に努めたうえで実施いたします。住民の周遊を促し、影響を受ける事業者の販売促進に繋げることを目的としております。
【スタンプラリー開催日時】
令和3年2月20日(土)~3月7日(日)
【スタンプラリー参加方法】
Step1:QRコードもしくは「こじまさんぽ」の「児島観光情報」で検索
Step2:アンケートに答えて利用規約に同意
Step3:「マップを見る」で対象スポットを検索
※GPSの位置情報がオンになっているかご確認ください
Step4:対象スポットまでおさんぽ
Step5:対象スポットに到着後、スポットページを開き「スタンプを押す」をタップ
Step6:抽選に応募!スタンプ2個で参加賞、3個で抽選に応募
【スタンプラリースポット】
お食事処 池本、鷲羽山レストハウス、てっぱん舎 嵐・papa、会食采宴 膳、Nanahuku、三冠酒造酒類直売店、BAKERY LAB KONPAN、シュシュリエゾン、BIG JOHN 児島本店、桃太郎ジーンズ 児島味野本店、ベティスミス ジーンズミュージアム&ヴィレッジ、むかし下津井回船問屋、倉敷帆布 本店、畳縁ファクトリーショップ FLAT 児島本店、とり福来、児島学生服資料館
【スタンプラリー景品】
1等:5000円相当詰め合わせ5名様
2等:3000円相当詰め合わせ10名様
3等:1000円相当詰め合わせ20名様
参加賞:マスキングテープorデニムペンケース
★参考情報
■倉敷市 立ち上がろう!「まち活」応援事業費補助金
倉敷市(商工課)が募集している、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復を目指し、グループで行う販売促進や、販路開拓を目的としたイベント・キャンペーン等を応援する補助金。事業所が主体となり行う事業者連携型と商工団体が主体となり行う商工団体先導型があり、申請期限は令和3年2月26日(金)まで。
■児島商工会議所
児島商工会議所は、倉敷市児島地区の地域社会と会員事業所の発展をサポートする身近な地域総合経済団体として活動しています。管内事業所の経営サポートや地域の発展・まちづくりなどを推進しております。
■岡山県倉敷市
岡山県倉敷市。人口48万人の中核市。
岡山県下最大の観光地である倉敷美観地区や国内有数の規模を誇る水島臨海工業地帯を有する。当地区児島地区は、ジーンズや学生服、綿帆布、畳縁など繊維製品出荷額が全国1位の繊維のまちでもある。児島ジーンズストリートやジーンズミュージアム&ヴィレッジ、鷲羽山や下津井、由加山や日本第一熊野神社など多くの観光名所も有している。