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◆低金利で審査が緩い?:商工会議所「マル経融資」制度のご案内◆


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商工会議所の会員であれば、一度は耳にされたことがあるはず。民間の金融機関をはじめ、様々な融資制度があるなか、商工会議所にも独自の融資制度があります。それが、今回ご紹介するマル経融資制度」です。

 

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【特徴】

なんといっても金利(2020年現在1.21%固定)かつ、無担保・無保証で融資が受けられることではないでしょうか。

 

【必要書類】

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民間の金融機関で借入申込をすると、通常2~3%の金利が当たり前ですが、政府系の金融機関がバックについている「マル経融資」制度ではこの金利の壁を超えて実行されます。なぜ無担保・無保証で受けられるかと言えば、「商工会議所会頭」の名義で日本政策金融公庫に融資を申し込むからです。

 

商工会議所の組織形態等は、以下のページにて詳しくご紹介しております。

www.jcci.or.jp

 

【融資までの流れ】

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融資実行までの流れは、上記の図の通りとなります。商工会議所の会員に入会している必要があり、さらには経営指導(実際には指導無しでも融資が受けられます)をもって推薦のテーブルに乗ることができます。

 

ただし決算状況が芳しくなく、繰越損失が大きく膨らみ続けている事業所やリスケをしている、更には税金関係の滞納がある場合は審査のテーブルに乗りませんのでご注意ください。一つひとつ解説いたしますので、マル経融資の申し込みをご検討されている方は以下の流れ詳細をご確認ください。

 

【①経営指導】

商工会議所から経営改善のための経営指導を受けます。基本的に商工会議所職員より”6か月以上の経営指導”を受けていなければ、本融資制度に申込むことができません。(経営指導を省略している商工会議所もあるため、申し込みをご検討の方は前倒しでご相談頂きますようお願いいたします。)

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【②推薦依頼】

経営指導を経て、マル経融資への申し込みを申請してください。決算書及び試算表等を参考に、商工会議所職員が資金繰り状況や返済余力等について判断いたします。

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【③~⑤報告~審査会】

商工会議所職員が内部で公庫担当者と協議し、融資金額(予定)を決定します。この金額をもって金融審査会(商工会議所会員で構成される審査・審議をする場)にかけられ、無事に通過すれば推薦が正式に通ったことになります。

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【⑥融資】

金融審査会を経て、翌週頃に日本政策金融公庫がチェックを行い、入金の手続きに入ります。大半のケースで「金融審査会」を通過すれば、マル経融資は採択されたも同然と解釈して問題ございません。稀有ですが、個人の借入で”隠していたローンや借金”が発覚したことで、融資が取り消しになった事例はあります。

※参考

www.jfc.go.jp

いかがでしたか?商工会議所のマル経融資制度は、金額上限が低いものの、比較的融資が通りやすい制度として有名です。小・中規模事業者の方であれば、ぜひこの融資制度をご活用ください。