Ichinote起業・経営コンシェルジュ/中小企業診断士事務所

兵庫県の田舎町で、中小企業診断士として活動しています

経営相談事例:「お金が無い。3か月後の家賃が心配。でも、自分が決めた道なんです」-女性オーナーの覚悟編


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専門家派遣制度を通じて
支援者として、相談を受けてきました

 

「お金が無くなってきて、いよいよ経営が厳しいです」

※事務局への相談依頼内容より

 

 

相談者は、市内の小さな雑貨屋さん

女性オーナーは、33歳と私と年齢が近い

 

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↑お店の規模や雰囲気はこんな感じ

 

第一声目に発せられたのが

「お店、いま大変な状況なんです!!」

 

という言葉でした


(とりあえず挨拶だけさせて下さいw)

 

 

1人経営(個人)のお店にして
営業損失は▲100万円に及ぶ

 

何かを投資するにも
その原資すら不足している状況

 

 


提案の方向性として

  1. まずは今の在庫を捌くこと
  2. メインバンクに相談すること ※リスケ含む
  3. コスト削減を徹底し現金を残すこと
  4. 価格・販路(営業)を見直すこと

 

テクニック等は通じない
まずは実直に、資金が無い中で
できる施策の実行を提案しました

画像
↑テクニックはあるのでしょうが...。


過剰な固定費はないので
撤退ラインには無いと判断

 

そのうえで

 

「社長はどうされたいですか? 本音を教えてください」

 

 

と、問いかけてみました

 

すると・・・

 

お店を経営することが夢でした
でも、子供を産むことを考えると
時間が無いことに焦りを感じて

たくさんの店舗で、会計の勉強や
商品の仕入・広告の実務に触れて

自己資金は少なかったのですが
開業に踏み切りました


結果、いまでは
「貯金無し」
「配偶者無し」
「経営者としての力も無し」


でも、これが私なんです


3か月後の家賃が心配ですが
自分が決めた道なんです

やれるところまで
やってみたいと思います

後悔はしていません

↑社長の言葉より(少し省略)

 

今も苦しいが、経営を持続させている


結果的に、日中を営業時間としつつ
早朝:パート仕事
深夜:〃

 

 


加えて
信用金庫には条件変更が認められ
資金繰りを正常に戻していく渦中とのこと


ダメ出しをしたい訳では無い
自分が差し出せる「ウルトラC
なんてものも無い

 

ところで


皆さんにとって
地域の商売人は
どのように映っていますか?

 

 

街中の、小さなパン屋さんや
あの老舗小売店のオーナーも
表向きは「素敵な社長」だけど
実は大変な苦労をしているのかもしれない 



認識はしていたものの
改めて。

 

 

「お店の表面ばかりみないように
リスペクトをもって接しよう」

初心に返る機会になりました

 

1つ、言えることがあるとすれば

 

「相談できる相手」をつくっておくこと

非常に大切であると感じました

 

※怪しいコンサルタントには騙されないように!