◆福岡県:福岡商工会議所・福岡県ともに接種見通し立たず◆
スポンサードリンク
福岡県の服部知事は6日、県が独自に計画していた優先接種案について、国からワクチンが供給されないことで「目途が立っていない」ことを明らかにしました。
「7月に国から示されたワクチンの割り当て量の中には、本県が設置予定の優先接種会場への分配はございません」
福岡県は飲食店や保育士など、不特定多数との接触が避けられない業務に従事する人を対象に、今月下旬から県内8ヵ所程度で優先接種を行う予定でした。しかしワクチン不足で政府が自治体の大規模接種の申請受付を休止したことにより、接種する目途が立たなくなったということです。
また職域接種についても、県内で172件あった申請のうち94件が未承認とし、服部知事は「現場は非常に混乱している。国の制度設計に甘さがあったのではないか」と話しました。その上で、引き続き政府にワクチンの確保や供給スケジュールを示すよう求めていくと方向性を示しました。
一方、県下の中小・小規模事業者を取りまとめる福岡商工会議所では、同日に市内の飲食店の従業員などを対象に、新型コロナワクチンの職場接種を開始しました。度重なる時短営業などで大きな影響を受けている飲食店にとって、再起を図る第1弾の施策となります。
商工会議所もまた会員事業者すべてに行き届くワクチンの確保はできていないとしたうえで、県と経済団体である商工会議所とで差が生まれており、行政サイドでの連携が求められています。