◆セミナー企画編「キャッシュレス決済でお店も地域も活性化しましょう!」◆
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「キャッシュレス決済でお店も地域も活性化しましょう!」
「ペイペーイ♬」
最近は”QR決済”にも慣れてきて、現金で会計をすることも少なくなってきた。小さな金額の買い物でも、ゴソゴソと財布を出さずに、スマートにQR決済で会計を済ませる。(ドヤ顔)
そんなある日のこと。
「うち、そんなややこしいモンはしとらへんのや。現金のみ!ほれ、現金!」
なんで怒られてるんだ…。
今日訪れたのは、当所(商工会議所)の会員の老舗小売店だった。
このお店のオーナーである小林さんは、会員歴も長くてよく商工会議所にも出入りされている。
「小林さんのお店は、キャッシュレス決済は導入されないんですか?」
ダメもとで聞いてみる。概ねキャッシュレス決済を導入しないお店は”導入の手間(めんどくさいだけ)”か”資金繰り”が要因で、導入対応していないケースがほとんど。
きっと小林さんは前者の”めんどくさいから”が理由で入れていないんだろうな…。
「いや、実はな。息子が継ぐ予定をしとるんやけども、”キャッスのん導入しろ”とうるさいんだわ。キャッスのんワシにはよう分からんし、一度説明会か何かで聞いてから入れるか考えようと思てて。」
キャッシュ(現金)レス(なし)=キャッシュレスね。OK?(笑)
「なるほど。昨年は頻繁に当所でもキャッシュレスの説明会を開催したと思うのですが…。一度もご参加されなかったということですね?」
実は各市町村の商工会議所では、日本商工会議所からの依頼で”消費税増税に関する説明会やキャッシュレス決済導入促進のための説明会”を開催するよう、指示を受けている。特に昨年(2019年10月)は増税のタイミングでもあったため、1年を通して何度も説明会を開催していたのだ。が、参加者数は各回とも指で数える程度だった。
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「まぁ、キャッスのんがここまで広がるとは思いもよらんかってな。行かんでもいいと思ってたんやわ。」
この手の理由は確かに多い。特に老舗のお店や経営サイドが年配の場合、現金商売からのシフトに抵抗が強く(事例のない新しいやり方への抵抗)キャッシュレス決済会社の営業担当が何度プッシュしても聞く耳を持たないという。
「実はキャッシュレス決済って、お店の売上UPはもちろんですが、地域経済も潤うことにつながるって事実、ご存知ですか?キャッシュレス会社や公的機関が出している統計データによると、現金会計に対して”キャッシュレス決済”で会計をした客単価の方が高く、総売上も8割方でキャッシュレス決済を導入した店舗の方が高くなるという結果が出ています。」
「そうなんか…。ところで、地域経済が良くなるというのは、どういうことかね?」
「はい。地域の経済は、そこに住む人口や税収にも比例しますが、純粋に域外からの消費によってお金を落とす消費者が増えれば、経済は潤沢になります。このサイクルにみると、新たに出店する事業(店舗)や定住を考える世帯も増えてきますよね。そして昨今のキャッシュレス決済会社の傾向をみると、ポイント付与やサービスを大々的に打ち出していますので、導入している地域や店舗に消費者は集まります。もう、お分かりですね?」
「つまり”還元(サービス)っていう仕組みがあるおかげで、導入が進んでいる地域ほどお金を落とす人も多くなる”ってことですね?」
奥の事務所から、息子さんがでてきた。
「はい、まさに仰る通りです!一応今年度もキャッシュレス決済の説明会を企画しているので、ぜひご参加ください。キャッシュレス決済で、お店も地域も活性化しましょう!」
話の通じる人が出てきて、つい嬉しくなる。きっと年内には導入を検討してくれるだろう。
「ほら父さん、俺の言った通りだろ?やっぱり今はキャッスのんなんだよ。商工会議所の説明会、一緒に行こうな。」
帰るか。(笑)