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◆簿記検定編「一生合格する気がしません。死にたくなります。」◆


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「一生合格する気がしません。死にたくなります。」

 

コロナウイルス感染症の影響を鑑みて、試験中止”という案内文を作成している矢先に、一通の問い合わせが。

「簿記検定の2級を受ける予定なんですが、まだ申し込みできないんですかね?」

うん、すこぶるタイミングが悪いかな。

 

「実は第155回の簿記検定は、全国の商工会議所・商工会で開催中止が確定したところなんです。いまその情報をUPするところでした。申し訳ございません。」

受話器からため息が聞こえる。

www.kentei.ne.jp

「あのー、つかぬ事をお伺いするのですが、いまお時間よろしいでしょうか?」

「はい、簿記検定以外の内容ということでしょうか。」

 

「いえ、簿記検定のことで。実は私、そちらでの簿記2級の受験回数が今回で7回目になるんです。でも一向に受かる気配がありません。これって、商工会議所の方で改善されないんですかね?」

なにをだよ。いや、確かに問題は難しくなっているけれど、直近の合格率だと28%近くあったような…。

studying.jp

「つまりは、”問題内容を簡素化できないか”ということでしょうかね?」

「はい。私のような悩みって、結構問い合わせあるんでしょう?色々噂は聞いてます。」

確かに第151回の連結会計が出た回は、合格率12%と出題内容に批判を浴びた。Yahooトレンドにも「簿記検定が難しすぎる」というワードがランクインするほどのクレームだったのだ。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

いや、しかし…。”7回受験”ということは、試験監督をしている私でも顔が思い浮かべられる程の受験回数だ。少なくとも印象に残っているはず。

 

「”当所で7回受験された”ということですね?結論から申し上げると、問題内容が簡素化される予定はありません。この資格自体、就職や業務等で公に認められている試験にあたるので、元々相応に試験レベルが高いんです。」

 

「ですよね。ほかの会議所さんにも、同じように言われました。」

回答が変わるわけがないだろう(笑)

 

「でもね。もう一生合格する気がしません。死にたくなります。本当に、なんで受けてるんだろうって、思うんです。」

「お察しします。当所では簿記検定直前対策を行っております。専門学校に通学しなくとも、こちらで試験対策を補填できますので、ぜひご活用されてはいかがでしょうか。」

www.kentei.ne.jp

「おたくの会議所、学生の部活動の騒音がうるさいでしょう?私、前回も前々回も試験開始すぐに退出したぐらいなの。その試験対策って、他の会議所さんでもやっているんですかね?」

思い出した。”騒音が気になるんです”って挙手して退出された方がいた。(全然騒音なんてなかったけど)

しかも採点時に話題となった”回答欄に「試験問題を改善してください」って書いていた”あの人だ。

 

「はい、他所でも開催されておりますので、ぜひお問合せされてみてください。」

基本的に商工会議所職員は簿記の有資格者ばかりで、試験監督を兼任している。そして何度も受験される方や特徴のある方は、顔・名前を憶えているものなのだ。

ある職員は「あの最前列の○○さん、可愛かった~。」と言う者もいるし(何を監督しとるんだ)、平成12年生まれ等といった”かなり若手”の受験生もいて、感銘を受けることもある。

 

今回の例は、”悪い意味”で記憶にあるものだが、この方の合格については遠くから祈っていたい。