◆桐生商工会議所（群馬県）：桐生マスク”全国に発信”商工会議所がクラウドファンディングでテスト販売へ◆
群馬県桐生市内の繊維関連事業者が手掛ける「メード・イン・桐生のマスク」を全国に発信するため、桐生商工会議所（籾山和久会頭）は8日、クラウドファンディング（CF）を活用したテスト販売を行うこと発表しました。桐生産製品の販路開拓を図るとともに産地をPRし、地域活性化につなげる狙いです。
www.city.kiryu.lg.jp
クラウドファンディングは商品やサービスの見返りを受け取ることができる「購入型」で行います。メーカー11社が出品した新商品の購入希望者を募り、目標金額5万円に達すると成立する内容です。クラウドファンディングサイト「レディーフォー」に専用ページを開設し、12日午後6時～26日午後11時に実施する予定です。
readyfor.jpこの取り組みで活用する国の補助事業「ジャパンブランド育成支援等事業」の要件でテスト販売のみ認められているため、小規模（少額）での実行となる見通しです。今回の事業実施後、参加メーカーがそれぞれクラウドファンディングで新商品を販売する予定。
◆三条商工会議所青年部（新潟県）：県立三条商業高等学校とご当地中華まんを開発 ◆
新潟県の三条商工会議所青年部と県立三条商業高等学校は７日、新潟県立三条商業高等学校にて共同開発した「燕三条ご当地中華まん」の発表会を行いました。このプロジェクトは、燕三条の魅力あるご当地グルメを使い、馴染みのある新しい中華まんを開発することで様々な人に楽しんでもらい、燕三条を盛り上げたいと考えたのが発端。
総合ビジネス課・創造ビジネスコースのクラス代表生徒は、「このコースでは販売実習やプレゼンテーションなどに取り組んでいるが、コロナによりイベントが中止になるなど影響を受けていた。今回このような企画に関わることができ、三条商工会議所青年部の方々、関係者の方々に感謝を申し上げたい」と話しました。
レシピ開発は三条商業高等学校・総合ビジネス科の３年生が行い、製造・販売は三条市に店舗を構える飲食店の「春秋まるい」と、「カンテツ」が行うことに。総合ビジネス科の３年生が考えた総勢１００種類を超える中華まんのアイディアの中から、厳選された２種類の中華まんは「車麩まん」と「燕三条ラーメンまん」。
「車麩まん」は三条名物の車麩を使用。ヘルシーさを売りに若い女性をターゲットとしたもので、春秋まるいが製造を行いました。角煮風にじっくりと煮込まれた車麩がもちっとした中華まんの生地によく合うとのこと。口に入れるとじゅわっと汁が染み出してジューシーで、刻んだタケノコも入っており相性も抜群。ビーガンの方やお年寄りにも。
「燕三条ラーメンまん」は、燕三条のソウルフードである背脂ラーメンを再現したもので、製造はカンテツが担いました。厚めの中華まんの生地に燕三条背脂ラーメンらしく太めの麺に、背脂、肉、玉ねぎが入っており、がっつりとした食べ応えで満足感がある。様々な食感を味わうことができ、背脂ラーメンが忠実に再現されています。
「車麩まん」は２５０円（税別）、「燕三条ラーメンまん」は３００円（税別）。
春秋まるいと、カンテツ（揚物天国揚げかん／酒場カンテツ）で７日から販売される予定です。鯛Ｃａｆｅ三条店でも近日取扱開始予定。
また、この中華まんを販売できる店舗を募集しています。詳しくは三条商工会議所青年部事務局まで。
◆英商工会議所（イギリス）調査：英企業、11月のロックダウンが大きな痛手に◆
英商工会議所（ＢＣＣ）は、昨年１１月にイングランドで実施された４週間のロックダウン（都市封鎖）の影響に関する調査をまとめました。これによると、６０００社余りの企業の半数近くが売上高減少と回答。
ジョンソン英首相は４日、新型コロナウイルス感染の急拡大に対処するため、イングランドなどで厳格なロックダウンを導入すると発表しており、英経済の先行き不透明感が増していると指摘しています。
最初のロックダウンが導入された昨年３月と４月に国内総生産（ＧＤＰ）は２５％減少と、過去最大の落ち込みを記録。大半のエコノミストは、在宅勤務が定着したため、１１月のロックダウン再導入による影響は昨年春に比べてかなり小さいとみていましたが、実際は企業にとって大きな痛手だったことが調査で明らかになりました。
ＢＣＣのアダム・マーシャル事務局長は「新たな大規模ロックダウンの発表は、多くの企業の苦境を悪化させる」と述べ、政府の支援策は不十分だと批判。
スナク財務相は５日、４６億ポンド（６３億ドル）の追加補助金を打ち出しましたが、ＢＣＣはこれだけでは本来なら健全な企業が破綻するのを防ぐことはできないと指摘しています。今回のロックダウンは、イングランド全域で必需品以外を扱う商店が閉鎖されるなど、１１月よりも厳格な内容です。
ＢＣＣが１１月２─２６日に実施した調査によると、パブやレストランがテイクアウト以外の営業を禁止されたため、接客業の７９％が売上高が減少したと回答。
運輸・物流業の５３％とマーケティング企業の４４％も、顧客が緊急性のない支出を抑えたため、売上高が減少しました。ＢＣＣは「閉鎖を強いられていない企業も、サプライチェーン上流でのキャッシュフロー危機の影響を受けている」と指摘しています。
◆徳島商工会議所（徳島県）：「仕事始め式」簡素化で出席者半分◆
徳島商工会議所で4日、年頭の「仕事始め式」がありました。例年は役員や職員ら30人近くになる出席者は半分程度。 新型コロナウイルス感染症の影響で年末年始の長期休暇を分散取得しているため、簡素化した式になりました。
寺内カツコ会頭は冒頭のあいさつで、コロナ禍でも若者たちが時代に即した行事をしていることを例に挙げ、「私たち一般の社会人も、やめることは簡単だが続けることがものすごく大切なことだと思う。今年も時代の波に応じたやり方で県民に喜んでもらえることをしたい」と、柔軟な対応にかかる重要性を述べられました。
副会頭からも「危機を [イノベーション]につなげる好機」といった前向きな発言が目立ちました。式の模様は録画され、休暇中の職員たちが視聴できるようにするとのことです。
コロナの感染拡大に歯止めがかからない今、改めて従業員の命を守る術として「リモートワーク」が注目を集めています。街の中小企業・小規模事業者のお手本となるような形で、商工会議所・商工会のリモート推進を図っていただきたいと述べられました。
◆広島商工会議所（広島県）：池田会頭「経済回復の足取りは鈍い」◆
経済界も始動です。広島商工会議所の池田会頭は経済回復の見通しについて「足取りはにぶい」との認識を示しました。
広島商工会議所の池田晃治会頭は「新型コロナウイルスのワクチン普及で収束がどのようになるかそれにほとんどかかっていると、広島県内の経済回復への足取りはにぶいと個人的には見ております」と話しました。
経済界のトップが集まる新年互例会。去年は、過去最高の約１７００人が集まりましたが今年は新型コロナの影響で中止となり、池田会頭らが会見で「今年のひと言」と抱負を述べられました。
「（これまでの）延長線の改革ではなくて、新たな価値観の中での変革ということコロナの収束を祈って今年を元年としたい」。
副会頭のマツダ小飼雅道会長は海外で働く従業員や感染した人への回復を祈り健康の「健」の文字を、中国電力の重藤隆文副社長は心を寄せ合う「結」をひと言に選びました。
ＪＲ広島駅の乗り入れを４年後に予定している広島電鉄の椋田昌夫社長は移動サービス革新への決意を述べました。交通空白地帯にＡＩを使ったデマンドバスの導入を並行して進めているとのことです。
広島電鉄の椋田昌夫社長は「インバウンドも無くなりまして移動も規制されました。その中で、やはり広島のもっている魅力を地域の皆さんと中小企業の皆さまの協力を得て元気な街を目指していきたいと思います」と表明されました。
◆平塚商工会議所青年部（神奈川県）：子ども食堂支援／未来を担う「命」を育む◆
未来を担う子どもたちを育む「こども食堂」を支援しようー。地域の青年経済団体・平塚商工会議所青年部（平塚ＹＥＧ）＝若狹裕樹会長＝が今年度取り組んでいるテーマの１つです。子どもたちに安価で食事を提供している市内の子ども食堂を支援するため、お米を寄贈しようと活動を展開していました。また購入した米ではなく、自ら稲刈りを行い、収穫、精米した米を届けようと活動を続けてきました。
地域の農家の協力も得て昨年9月に収穫し、210kgの米を用意。12月に市内14カ所の子ども食堂に寄贈しました。1カ所の子ども食堂に対して10〜15kgの米を届けられたといいます。
横内こども食堂に携わわる清水浩三さん（湘南ＮＰＯサポートセンター）は「もちろん寄贈もありがたいが、そのプロセスが尊い。量とかではなく気持ちがこもった米をいただき感謝している」と謝辞を述べられました。
また、同青年部では12月に会員が子ども食堂の現状などを学ぶ機会を用意。市内で子ども食堂を運営する関係者を招き、当事者から「運営面の課題」や「どんなサポートがあれば良いか？」などを学びました。担当した同青年部の尾崎哲也さんは「今後、地域からの子ども食堂への理解や情報発信など課題に寄与するツールの提供につなげていきたい」と話していました。地域からは今後の青年部の活動に大くの期待が寄せられています。
◆弘前商工会議所（青森県）：コロナ感染で会頭の清藤哲夫氏が死去◆
新型コロナウイルスに感染し、入院していた弘前商工会議所会頭の清藤哲夫（71歳）氏が12月26日午前、多臓器不全などのため、入院先の弘前市内の病院で死去したことが明らかになりました。通夜と葬儀は1月中を予定。喪主は長男で弘前公益社代表取締役副社長の洋介氏となることが公表されています。
清藤氏は10月2日に弘前市内で開かれたコミュニティーラジオ放送局「ＦＭアップルウェーブ」の開局20周年記念パーティーに出席後、大規模なクラスター（感染者集団）が同月中旬以降に発生した同市内の飲食店を訪れていました。
同月16日に受けたＰＣＲ検査では陰性でしたが、再検査を受けて25日に陽性と判明し、翌日に入院。27日には同商議所ホームページを通じて感染を公表しました。
同氏は9月29日の同商議所常議員会への出席を最後に公務を行っておらず、今月22日の常議員会では、事務局が病状について「入院中で重症」と説明していました。
清藤氏は弘前市出身で弘前高卒、法政大学中退。1981年に家業の弘前公益社の代表取締役に就任。2006年には弘前観光コンベンション協会会長となり5期10年務めた後、16年に顧問に就きました。弘前商工会議所では1998年から副会頭を6期18年務め、2016年に会頭に就任。地元経済のけん引役を担い、地域振興に尽力されました。
このほか、県葬祭事業協同組合理事長、日本コミュニティ放送協会監事、アップルウェーブ代表取締役、アップルコミュニケーションズ代表取締役、弘前高校鏡ケ丘同窓会副会長などを務めております。
